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DATE: 10/19/2022

PRESS RELEASE

ZeroAvia社、温室効果ガスの削減による、より持続可能な航空輸送の推進のためにAnsysを採用

Ansysのソリューションにより、ZeroAvia社は水しか排出しない航空機用水素電気動力源装置の開発・認証を実現


主なハイライト

  • ZeroAvia社の持続可能な動力源装置におけるすべての重要事項に関して、設計初期段階から認証取得に至るまでAnsysのシミュレーションを活用しました。
  • ZeroAvia社は、組み込み型エンジン制御の開発と認定に際し、熱マネジメント,安全性,金属疲労,揚力に関連する課題の解決に、AnsysのシミュレーションおよびAnsysの認証済みのモデルベースソリューションを採用しました。

ペンシルベニア州ピッツバーグ、2022年10月19日 ZeroAvia社は、航空機の排出ガスを削減することを目的とした持続可能な新しい水素電気動力源装置の開発において、Ansys(NASDAQ:ANSS)のシミュレーションソリューションを活用しています。水素電気推進技術は、ジェット燃料で動くタービンに比べて生涯排出量を90%削減でき、ZeroAvia社は同社の動力源装置によって運用コストを大幅に削減できると予測しています。

持続可能な航空事業をリードするZeroAvia社は、世界最大の水素電気を動力源とする航空機であるPiper Malibuの飛行を通じて、ゼロエミッション飛行の可能性を示しました。ZeroAvia社のエンジニアは、構造解析、流体力学、FSI、電磁界および電気機械学分析などに、Ansysのマルチフィジックスシミュレーションを活用し、この電動航空機の実現に貢献しました。ZeroAvia社のシステムは、ソーラーパネルで発電した電気で空気圧縮ポンプを駆動させます。圧縮空気中の酸素と機内の水素タンクに貯蔵された水素が燃料電池内で反応することにより、電気を発生させ、航空機の電動モータを駆動します。このプロセスから排出されるのは水だけであり、炭素系の温室効果ガスは発生しません。

ZeroAvia社の開発チームはAnsys® SCADE®を使用し、モータを制御するコードを自動生成することにより、人為的なミスやコスト増につながるコーディングミスを減らすことができました。また、ZeroAvia社は、Ansys® medini analyzeソフトウェアを活用し、航空機の水素電気システムの安全性を検証し、厳格な認証プロセスに対応し、審査を加速させました。

ZeroAvia aircraft

Ansysのソリューションにより、ZeroAvia社は水しか排出しない航空機用水素電気動力源装置の開発・認証を実現。 画像提供: ZeroAvia

「Ansysがなければ、今でも高度なアプリケーションのコードを書き、開発・検証の負担が大きくなっていたことでしょう。システム認証では、熱、安全性、認証、応力、金属疲労、揚力など、水素電気エンジン設計における重要項目に対応するために、Ansysシミュレーションを使用しています」(ZeroAvia、CTO兼電気推進力担当主任エンジニア、Youcef Abdelli氏)

 

ZeroAvia社は、2024年までに商業化を目指す市場参入製品である9~19人乗り航空機用に設計された600kW級の水素電気動力源装置の飛行試験を行うため、Dornier228を改造した航空機をまもなく飛行させる予定です。またZeroAvia社は,2026 年までに40~80 人乗り航空機を飛行させることができる 2~5MW級 の動力源装置の開発にもすでに着手しています。これら2つの認証取得を目指すシステムにおいて、ZeroAvia社はAnsysのソフトウェアを使用しています。

「航空機の制御コードには以前からAnsysのシミュレーションが使われてきており、ZeroAvia社のような新機軸のスタートアップ企業が、水素燃料電池航空機の開発を推進するためにAnsysの採用を決めてくれたことは素晴らしいことだと思います。この水素電気動力源装置は、航空機からの排出ガスを削減することで、気候変動を食い止めるための世界的な取り組みに貢献することでしょう」(Ansys、Global Sales and Customer Excellence担当副社長、Walt Hearn)

Ansysについて

Ansysのシミュレーションは、ビジョナリーカンパニーが世界を変える革新的アイディアを、設計から現実のものにするために活用されています。50年以上にわたり、Ansysのソフトウェアは、様々な業界のイノベーターがシミュレーションの予測能力を活用して、限界を越えることを可能にしてきました。持続可能な輸送手段から高度な半導体まで、衛星システムから救命医療機器まで、Ansysは人類の進歩における次なる大きな飛躍の原動力となります。

 

確信をもって飛躍へ

 

1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、 https://www.ansys.com/ja-jp をご覧ください。

Ansys、ならびにANSYS, Inc.のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。

アンシス・ジャパン株式会社(ANSYS Japan K.K.)は、米国ANSYS, Inc. 100%出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のエンジニアリングシミュレーションソフトウェア、およびシミュレーションによるソリューションを日本のお客様に提供するために、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。

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