LVS後のRLCk抽出
ANSYS Exaltoは、LVS後のRLCk抽出のための強力なソフトウェアソリューションです。IC設計エンジニアは、サインオフ段階の電磁結合効果を正確に推測することができます。
Exaltoは、寄生要素をまとめて抽出し、電気、磁気および基盤結合のための正確なモデルを生成することによって、設計階層内の様々なブロック間の未知のクロストークを捕捉することができます。Exaltoは、多くのLVSツールと接続して、ユーザーが使用しているRC抽出ツールを補完することができます。
電気、磁気および基盤結合を含むクロストークの根本原因を特定
Exaltoでは、以下のことが可能です。
- 様々な設計階層レベルの非常に複雑なネットやブロックのクロストークの調査
- 回路全体におけるRC抽出ネットリストの重要なネット/受動素子のフルに結合したEMモデルを組み合わせて、1つの抽出表示またはネットリストとする
- テストベンチの回路図には一切触れずに、様々な重大なネットに対して複数のwhat-if解析シナリオを実行する
- 抽出したものがレイアウトの一部か全体かを問わず、元の回路またはLPE抽出ネットリストに対して、Exalto抽出モデルのバックアノテーションを自動で行う
以前は大き過ぎて解析できないと思われていた回路の解析を行う
ExaltoのコアとなるANSYSモデリングエンジンのこれまでにない容量により、極めて複雑なレイアウトの解析が簡単に行えます。大規模なデジタルバス/制御信号を有する高感度RF回路間の複雑な結合シナリオは、Exaltoのポイント・アンド・クリックインターフェースで簡単に捕捉できます。
独自のネットリスト削減方式は、出力ネットリストを極めてコンパクト(ネイティブネットリストに比べて要素およびノードを90%以上削減)にします。それによって、Exaltoを使用した解決可能な問題の規模がさらに広がります。高周波(Lk)オプションが追加された従来のRCエクストラクターは、出力ネットリストがシミュレーションを行うには大き過ぎるため、容量のボトルネックに陥ります。Exaltoでネットリストを削減することでこの問題点を軽減するとともに、その容量を1桁分増やします。
業界最速のRLCk抽出エンジン
Exaltoには、業界で最速の電磁エンジンであるANSYSのモデリングエンジンが組み込まれています。これは、600 um X 400 umの高密度な7金属層の電力網のEM抽出を数分で、主要なデジタルラインへの電力増幅器内の全スパイラル間のモデル結合を数秒でできることを意味します。
どのサードパーティLVSツールおよびLPEツールともスムーズに統合
Exaltoは、Cadence PVS、Mentor Graphics Calibre LVSおよびSynopsys ICVなどのサードパーティLVSツールともシームレスに接続します。Exalto出力は、Cadence Quantus QRC、Mentor Graphics Calibre PEXおよびSynopsys StarRCなどのサードパーティLPEツールの出力と自動で組み合わせることができます。Exaltoはまた、「抽出表示」および「抽出ネットリスト」もサポートしています。
すべての回路解析をサポートする出力モデル
Exaltoにより、以下を生成することができます。
- AC、高調波バランス、SP解析に最適な受動の原因DC精度のSパラメータモデル
- 過渡解析、シューティング、ノイズ解析に最適な、受動の原因適応型の極めてコンパクトなRLCkネットリストモデル
- 常にシミュレーションが可能なSPICE/SPECTREフォーマットのRLCkネットリスト
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