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Ansysブログ

February 8, 2024

Ansys Minerva 2024 R1: 効率化されたシミュレーションワークフロー、強化された接続、高速な検索機能

デジタル化によって、自動車や航空、産業機器、ヘルスケアなど、多くの業界が変革期を迎えています。現在、設計や開発プロセスにさまざまなテクノロジーを統合することにより、大量のデータを管理する方法が必要となっています。デジタルツールが多くなるにつれて、大量のデータ管理は難しさを増します。複雑な管理は生産性の低下にもつながり、個々のツールや接続されていないソリューションからチームメンバーに適切なデータを渡すには、時間を要すことになります。

シミュレーションプロセスおよびデータ管理(SPDM)は、シミュレーションワークフローの効率化、データの管理、コラボレーションの実現を通じて、現代のエンジニアリングプロセスや製造プロセスのデジタル面でのジレンマを解消します。さらに、エラー、時間、コストの削減にもつながります。企業はSPDMを導入することで、競争力を維持し、品質上の欠陥を減らして、無駄な作業を排除できます。エンタープライズレベルのSPDMソリューションであるAnsys Minervaは、効率性、トレーサビリティ、コラボレーション、意思決定の改善など、さまざまなメリットをお客様にもたらします。

Ansys 2024 R1のMinervaでは、効率化されたシミュレーションワークフロー、強化された接続、より高速な検索機能が提供されています。

ビジネスプロセス管理でSPDMを簡素化

SPDMは、シミュレーション、モデル、データを共有するための一元化されたプラットフォームを提供することで、チーム間のコラボレーションを改善します。このコラボレーションを通じたやり取りやシームレスなデータ交換によって、より良い意思決定を容易に行えるようになり、正確な予測と最適化された設計が実現されます。

Minervaは、ワークフローを改善し、効率を高め、冗長なタスクを減らします。さらに、Minervaではシミュレーションデータを構造化された方法で管理できるため、データの整合性とトレーサビリティを確立でき、監査や規制への準拠が容易になります。

Minervaで提供されるエンドツーエンドのワークフローを定義するための直感的なプラットフォームにより、ビジネスプロセスのさまざまな段階での作業が明確になり、管理しやすくなります。最新リリースでは、包括的なワークフローの開始から終了までを明確に示すために、新しいユーザーインターフェース(UI)が採用されました。具体的には、再作業ルートを定義する機能や、ループ、タスク、依存関係を含むこれらのルートをテンプレート化するオプションを備えています。

Minervaの明示的および暗黙的な再作業ルート機能では、リビジョンや修正をシームレスに処理できます。タスク、依存関係、および再作業ルートをテンプレート化する機能を使い、成功したワークフローを簡単に複製できるため、類似プロセスを設定する時間と労力を節約できます。

さらに、Minervaでは、マイルストーンタスクを使用してゲートチェックを実装できるようになりました。詳細な管理が可能になり、ワークフローを先に進める前に、重要なチェックポイントが完了しているかを確認できるようになります。

こうしたユーザーフレンドリーな改善により、ビジネスプロセスのカスタマイズ、最適化、管理は、より正確かつ簡単になります。

Minerva business program management

再作業の管理、品質の管理、効率、一貫性を向上

容易な統合

ユーザーは、Minervaを使用して、追加のコーディングや開発作業なしでデータをプッシュおよびプルできます。これは、任意のデスクトップツールと簡単に統合できるためです。つまり、アプリケーションランチャー、コマンドラインインターフェース(CLI)、またはソルバーアドインを介してシステムにアクセスでき、一貫性がありながら柔軟な体験をもたらします。

この一貫性により、操作性が向上し、習得が容易になり、さまざまなインターフェース間でシームレスな交換が可能になります。CLIという単一ツールにさまざまな機能が統合されたことで、効率的なソリューションとなっています。また、ローカルで変更されたファイルを簡単に、サーバーにアップロードすることもできます。この方法は、特にコマンドラインの操作よりも視覚的なインターフェースを好むユーザーにとっては、より直感的で制御しやすい方法です。

さらに、ベンダーに依存しないアーキテクチャにより、Minervaは既存のワークフローに簡単に統合でき、広く使用されているCAD(Computer-Aided Design)ツール、CAE(Computer-Aided Engineering)ツール、製品ライフサイクル管理(PLM: Product Life cycle Management)システムとのネイティブな相互運用性が提供されます。Minervaは、さらに材料管理ソフトウェアのAnsys Granta MI Enterprise、プロセス統合および設計最適化ソフトウェアのAnsys optiSLang、モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)ソフトウェアのAnsys ModelCenterなど、他のAnsys Connectファミリー製品とも簡単に統合できます。

Minerva Ansys connect

エンタープライズレベルのシミュレーションプロセスおよびデータ管理(SPDM)ソリューションであるAnsys Minervaは、他のAnsys Connect製品と簡単に統合可能

容易な検索

最新リリースのMinervaでは、キーワード検索が改善され、テキスト検索の入力が簡単になりました。ワイルドカードの手動入力や、検索フィールドの明示的な定義が不要になりました。

たとえば、ワイルドカード「*」または「%」を使用せずに検索クエリを送信した場合(または検索対象をワイルドカードで囲んだ場合)、ワイルドカードの包含は自動的に管理されます。一方、ユーザーがワイルドカードを指定して検索した場合は、指定されたワイルドカード構成に応じて、自動的にそれが利用されます。この強化されたキーワード検索では、データ構造のルート内(通常は10,000~100,000件のファイル/フォルダ)で検索が実行されるため、検索時間が大幅に短縮されます。

Minerva dashboard

最新リリースのAnsys Minervaでは、キーワード検索機能が向上し、ワイルドカードの手動入力や検索フィールドの明示的な定義が不要

Minervaのご紹介

SPDMを導入することで、シミュレーションデータとエンジニアリングワークフローが整理され、ビジネスプロセス管理を最適化する、コラボレーションワークフロー用の包括的なソリューションが提供されます。Minervaはデータ共有と優れた意思決定を促進することで、生産性を向上させ、データの整合性とトレーサビリティが保証され、信頼できる一元化された情報源となります。

SPDMソリューションがどのようなメリットをもたらすか、Minervaの無料トライアルをリクエストしてご確認ください。

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