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DATE: 7/19/2022

PRESS RELEASE

Ansys、半導体セキュリティソリューションの先駆者としてIEEE HOST Conferenceから栄誉ある最優秀論文賞を受賞

Ansysの安全な電子設計を可能にするソリューションに関する論文が、世界をリードするハードウェアセキュリティ会議であるIEEE International Symposium on Hardware Oriented Security and Trust (HOST)にて最優秀論文賞に選ばれました


主なハイライト

  • 論文で示されるように、Ansys RedHawk-SC Securityは高速で予測精度の高いシミュレーション機能と組合わされたプレシリコンデータ漏洩ソリューションを提供します。
  • Ansys RedHawk-SC Securityは、新しいハードウェア、フレームワーク、オペレーティングシステムなどから生じる半導体サイドチャネルあるいは意図しないデータ漏洩の脆弱性を評価するための電子設計自動化(EDA)ソリューションです。
  • この新しいソリューションは、マルチフィジックス解析用のAnsys SeaScape™のオープンで拡張性の高いプラットフォーム上で構築され、どのようなクラウド環境においてもスケーラビリティの高いエラスティックコンピューティングとビッグデータ解析が可能となります。

ペンシルベニア州ピッツバーグ、2022年7月19日 ― Ansys(NASDAQ:ANSS)は、米国電子電気学会(IEEE)主催の世界をリードするハードウェアセキュリティ会議であるInternational Symposium on Hardware Oriented Security and Trust (HOST)にて最優秀論文賞を受賞しました。この受賞論文は、Ansysの最新の半導体ソリューションで、意図しないデータ漏洩の脆弱性を評価すると同時に、高速で予測精度の高いシミュレーションの連携を可能とする新しい電子設計自動化(EDA)ツールAnsys RedHawk-SC Securityを紹介したものです。意図しないデータ漏洩には電力消費、電磁界放出、熱放出や他のマルチフィジックス現象に起因する脆弱性が含まれます。

「Multiphysics Simulation of Electromagnetic (EM) Side-Channels from Silicon Backside with Machine Learning (ML)-Based Auto-Point-Of-Interest (POI) Identification」と題するこの論文では、近接場の電磁界(EM)サイドチャネル漏洩を評価するAnsys RedHawk-SC Securityを取り入れた新しいマルチフィジックスシミュレーションフレームワークを提唱しています。Ansys RedHawk-SC Securityはまた、ハードウェアセキュリティに精通していない設計者やエンジニアに結果を伝えるためのセキュリティ解析機能も組込まれています。

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RedHawk-SC Securityのグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)は、IC設計者がセキュリティ上の影響やデータ漏洩問題の根本的な原因を容易に理解できるようなセキュリティ分析を提供します。

この論文で示されているように、設計者やエンジニアはAnsys RedHawk-SC Securityを用いてチップ設計の初期段階でプレシリコンサイドチャンネルデータ漏洩に関し予測精度の高い評価を行うことが可能となり、根本的な原因を特定しその問題を解決することができます。さらに、このソリューションではシミュレーションの結果が数時間で得られ、時間とコストが大きく削減されます。これまでは意図せずに機密データを漏洩する侵害されたチップを「リスピン」するための設計変更と再製作にさらなる時間と費用が掛かっていました。

「IEEE HOSTは、ハードウェアとセキュリティの両方にかかわるすべての領域における独創的で革新的な貢献と、新たな成果を取り上げることで、ハードウェアベースのセキュリティの研究開発の急速な進展を目指す重要なイベントです。120以上の優秀な提出論文の中から選出されたAnsysの論文は、Ansys RedHawk-SC Securityを導入した新しいマルチフィジックスシミュレーションフレームワークの革新性と有用性を紹介しています。」(Association for Computing Machinery (ACM) and IEEEフェロー兼HOST-2022会長、Mark M. Tehranipoor教授)

「私たちはIEEE HOSTから栄誉ある賞を授与され、半導体に関する当社の最新のセキュリティソリューションを共有できることをとても光栄に思います。Ansys RedHawk-SC Securityがこれからのチップ設計を大きく進展させハードウェアセキュリティを強化させると確信しています。」(Ansys、バイスプレジデント兼電子、半導体および光学ビジネスユニットジェネラルマネージャー、John Lee)

受賞論文はこちらからダウンロードできます。IEEE Computer Society’s Digital Library

Ansysについて

ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、Ansysのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。Ansysは、エンジニアリングシミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えたエンジニアリングシミュレーションソフトウェアの提供を通じ、Ansysは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、 https://www.ansys.com/ja-jp をご覧ください。

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