DATE: 1/5/2023

PRESS RELEASE

Halodi Robotics社、Ansysシミュレーションを活用し人間と安全に作業できる人型ロボットを開発

Ansysソフトウェアを用いて開発された高トルク密度モータと低ギア比変速機によって強力なロボットと人間による実世界での協調作業を実現

主なハイライト

• Halodi Robotics社は、Ansysスタートアッププログラムを通じてシミュレーションを使用し、人型ロボットの開発期間を数カ月短縮しました。
• Ansys を使用することで、Halodi Robotics社は、重量物を持ち上げるのに十分なパワーと、ノートパソコンを取り上げて人間に手渡せるほどのしなやかさを兼ね備えたモータを開発しました。

ペンシルべニア州ピッツバーグ、2023年1月5日 – Halodi Robotics社は、Ansysスタートアッププログラムを通じてAnsys （NASDAQ: ANSS）シミュレーションソフトウェアを使用し、日常環境で人と一緒に作業する人型ロボットの開発に取り組んでいます。人型ロボットには、深刻化する人手不足を解消し、貴重な人材をその高度なスキルが要求される業務に集中させられることが期待されています。これらのロボットは、夜間のビル警備や食料品の搬出入、病院での後方支援業務などを行うことができます。エリートチャネルパートナーであるEDRMedeso社の協力のもと、AnsysはHalodi Robotics社の開発期間を数カ月短縮することを可能にしました。

従来、ロボット機械は工場において反復的で精密な作業をすることにしか使われていませんでした。人型ロボットの場合、最も大きな違いは、人間と同じように周囲と接することができることです。そのためには、安全性が導入成功のための最も重要な要件です。Halodi Robotics社のエンジニアは、Ansys を使用して、倉庫で重い荷物を持ち上げるのに十分なパワーと、ノートパソコンを取って人間の同僚に手渡せるほどのしなやかさを兼ね備えたモータを開発しました。

Halodi Robotics社は昨年春、ノルウェーのSunnaas病院で医療従事者のアシスタントとして、同社のロボットであるEVEが後方支援業務を行う実験を行いました。同病院では、EVEをアシスタントとして活用することで、看護師が単純な後方支援業務に費やしている約200時間から解放され、患者のケアにより多くの時間を割けるようになる可能性があることを確認しました。

「人間と接し、人間と一緒に働く人型ロボットを設計する際には、安全性を第一に考えなければなりません。私たちが目指しているのは、万一不具合が起きても周囲に支障をきたさない受動的安全性のある製品を作り出すことです。強力かつ安全な電動モータシステムの設計をAnsysソフトウェアでシミュレーションすることにより、当社の第2世代モータの開発期間を数カ月短縮することができました」（Halodi Robotics社、CEO、Bernt Øivind Børnich氏）

Halodi Robotics社のエンジニアは、Ansys Motor-CADシミュレーションを使用して、人間の筋肉のような生体システムを模倣したモータを開発しました。作動装置に接続された合成繊維糸は、非常に軽量で低速の超高トルクモータで駆動されます。これらのモータにより、人型ロボットに必要な高出力と低エネルギーでの作用動作を実現しています。

「Halodi Robotics社が成し遂げたことに驚いています。Ansysソフトウェアを活用することにより、人型ロボットが人間と一緒に安全に働くことを実現しています。ロボットを閉鎖的で体系化された産業用の設定から解放し、実世界で人と接することができるようにすることは、ロボット技術における大きな飛躍になります」（Ansys、グローバルセールス、カスタマーエクセレンス担当バイスプレジデント、Walt Hearn）

Ansysについて

Ansysのシミュレーションは、ビジョナリーカンパニーが世界を変える革新的アイディアを、設計から現実のものにするために活用されています。50年以上にわたり、Ansysのソフトウェアは、様々な業界のイノベーターがシミュレーションの予測能力を活用して、限界を越えることを可能にしてきました。持続可能な輸送手段から高度な半導体まで、衛星システムから救命医療機器まで、Ansysは人類の進歩における次なる大きな飛躍の原動力となります。

確信をもって飛躍へ

1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、 https://www.ansys.com/ja-jp をご覧ください。

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アンシス・ジャパン株式会社（ANSYS Japan K.K.）は、米国ANSYS, Inc. 100％出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のエンジニアリングシミュレーションソフトウェア、およびシミュレーションによるソリューションを日本のお客様に提供するために、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。