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「必要は発明の母」という諺を耳にしたことがあると思いますが、世界は非常に多くのものを必要としています。社会全体にとって必要な発明を決めるのは誰なのでしょうか。私たちは人工知能(AI)に時間とエネルギーを注ぐことで、SNSで共有するための面白い動画の制作、経費報告書の作成、家の掃除、癌の治療など、さまざまな可能性を追求することができます。一方で、10年後、私たちは自分たちが生み出した発明の成果をどのように語ることになるのでしょうか。
スイスのダボスで開催された2026年世界経済フォーラムのパネルディスカッションに参加したSynopsysの社長兼CEOであるSassine Ghaziはこの問いに対して、次のように回答しました。「物理的知能が普及し、人々の生活が劇的に変化して、向上することでしょう。」
Ghaziは、サウジアラビアの通信情報技術大臣であるAbdullah AlSwaha氏、カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネスの特別教授Laura D’Andrea Tyson氏、ハネウェルの会長兼CEOであるVimal Kapur氏とともに、「新たな成長の源泉を解き放つには?テクノロジーの融合で勝利をつかむ」と題したパネルディスカッションに登壇しました。
進行役を務めたAndrew McAfee氏は「今年のダボス会議で話題の中心となっているのは、まさに本日のテーマである『テクノロジーの融合で勝利をつかむ』だったのではないでしょうか」と述べました。マサチューセッツ工科大学(MIT)の科学者であるとともに、MITデジタル経済イニシアチブおよび Workhelixの共同創設者でもある McAfee氏は次のように語っています。「まさにこれが2026年ダボス会議のテーマです。」
世界全体で見ると、エンジニアの半数以上(56%)が、顧客に提供している製品やソリューションの設計にAIを取り入れていると回答している(昨年比で大幅増)。 出典:「The Reality of Artificial Intelligence: Engineers get behind AI, despite its challenges(人工知能の現実:エンジニア、課題はあるもののAIを支持)」(エンジニア1,200名を対象としたAvnet Insights調査、2026年1月)。
社会全体の技術的野心をどの方向に向けるかについては、経済的な需給だけで答えられる問題ではありません。ブレークスルーのためにはリスクを取る人が必要です。即座に市場価値を生むイノベーションもあれば、実を結ぶまでに長期的な投資、規制当局の承認、社会の変化を必要とするイノベーションもあります。
次なる大きなイノベーションで世界を変えるには、ビジネス、政府、学術界、そして社会全体のイノベーターたちが集結し、それぞれの知見を共有することが不可欠です。システムズエンジニアリングと同様、このエコシステムも各イノベーションの相互関連性についての知見をはるかに大きなスケールで提供してくれます。たとえば、エネルギー部門が商業電力の節約や効率的な発電を実現するためにAIに投資すれば、エネルギーの余剰が生まれ、それが政府資金による医療分野の学術研究に振り向けられる可能性があります。こうした優先順位とトレードオフを理解することは、企業と社会の双方の繁栄に寄与すると考えられます。
社会のさまざまな側面がAIの課題と可能性に単独で対応できないのと同様に、将来の可能性を最大限に活かすには複数のテクノロジープロバイダーが必要です。こうした理由から、オープンエコシステムが鍵となります。
エンジニアはトレードオフというものを熟知しています。AIを社会の課題の解決に活用できる可能性は無限にあるように思えますが、実際には制約があります。革新的なAIモデルを、ユーザーが購入したいと思う有用な製品やサービスに変えるためには、そのための半導体とエネルギーが必要です。
Ghaziはパネルディスカッションでこう述べています。 「問題に制約を設けることこそが本質的な価値です。制約があるからこそ、エンジニアリングは真価を発揮します。」
AI時代においても、「複雑さ」と「スピード」という古くからの制約は依然として存在し続けます。AIと、それを支える高速コンピューティング技術は、効率化を推進する重要な要因です。一方で、AIそのものが新たな複雑さを生み出す要因でもあります。これは、AIの効率性をワークフローに取り入れつつAI対応製品を開発する多くのエンジニアが直面しているパラドックスです。こうしたインテリジェントな製品は、エンジニアリングの複雑さを増し、結果としてさらなるAI効率化の必要性を生み出します。
社会のさまざまな側面がAIの課題と可能性に単独で対応できないのと同様に、将来の可能性を最大限に活かすには複数のテクノロジープロバイダーが必要です。こうした理由から、オープンエコシステムが鍵となります。個々のツールの効率性だけでは限界があり、それらを技術スタックの上下でつなぐための統合が必要です。
SynopsysとAnsysの統合により、シリコンからシステムに至るまで、製品の設計・製造方法に革命をもたらす比類なきソリューションが実現しました。この統合により、パートナーエコシステムとソリューションは大きく拡大しました。極めて複雑なワークフローを最適化し、非効率性を解消するとともに、イノベーションを迅速に実現して品質を損なうことなく未来のニーズに応えられる統合的な手段の提供が可能になりました。
さらに、シミュレーションを活用したデジタルエンジニアリングをワークフローに統合することで、エンジニアリングチーム間のコラボレーションを一層強化することができます。ステークホルダーはリアルタイムで知見を共有することで、設計目標を一致させ、革新的な製品をより迅速に提供できるようになります。先進的なパートナーの支援により、今日の競争環境の要求に応えながら、明確な視点と自信を持って課題に取り組むことができます。
Ansys Advantage誌の本号に掲載された記事では、ソフトウェア定義車両、データセンター、ロボティクスなどの技術の融合による産業の変化を明らかにしています。これらのインテリジェントシステムは、シリコンをベースとし、ソフトウェアで定義され、さらにはAIが組み込まれています。お客様は当社のソリューションを通じて、可能性の限界を次々と塗り替えています。
しかし、シリコンからシステムまでのエコシステムがもたらす未来は始まったばかりです。イノベーションの未来は、かつては実現不可能と思われていた方法で、人々の体験を向上させながら、学習し、適応するインテリジェントな製品やシステムを創り出す力によって決まります。人々の生活を大きく変革し向上させる、物理AIの普及を見据えたエンジニアリングに取り組むには、革新的なアイデアを、社会をより良くし、産業を効率化し、技術の進化を加速するソリューションへと変えるためのツールが必要です。
Ansys 2026リリース1(R1)は、物理特性の精度の統一、AIの活用による高速化の実現、実際の性能に関する知見の提供により、システムからシリコンまでのエンジニアリング設計に大きな変革をもたらしています。製品がソフトウェアで定義され、密接に統合され、さらには多分野にまたがるものになるにつれ、エンジニアには、機械、電気、熱、流体の各領域を横断した可視化が必要となっています。
最新のリリースでは、システムを考慮したマルチフィジックスシミュレーションが強化され、設計サイクルの高速化と開発リスクの低減を実現しています。また、AI、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、クラウド技術によりイノベーションが加速され、複雑さをスピード、スケーラビリティ、そしてリアルタイムの設計探索へと転換します。さらに、マルチフィジックスデジタルツインの新しい機能により、製品が実際にどのように動作するかをより深く理解できるため、ハードウェアを製作するよりもはるか前に、性能、信頼性、効率を最適化できるようになります。これらの進歩が相まって、アジリティと工学的知見を高め、自信を持って前進することも可能になります。
AIを活用したインテリジェントなシステムによる産業変革の詳細を知りたい方は、Ansys Advantage誌の最新号をご覧ください。
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