ANSYS EnSight

ANSYS EnSight

ANSYS EnSightは、単に優れたポストプロセッサ、あるいは可視化ソフトウェアプログラムであるというだけでなく、「データ融合プログラム」であると位置付けられます。このプログラムは複数のエンジニアリングシミュレーションやその他のソースから収集されたデータを統合して、複雑なシステムやプロセスの調査・解明を支援します。具体的には、流体、構造、粒子、衝突、電磁界など、広範な物理モデルのシミュレーションデータを処理します。また、実験結果、風洞、MRIのような画像診断システム、画像やアニメーションなどからデータをインポートします。EnSightを利用すれば、以前にはサイズが大きすぎて処理できないと考えられていたデータセットで、最も見やすくわかりやすい最高解像度のシミュレーション結果を作成して、ユーザー間でやり取りできます。

大量データの可視化

EnSightが誕生したきっかけは、HPCを主導するCray Research社が、顧客によるシミュレーション結果は既存のソフトウェアで可視化するには規模が大きくなりすぎているということに気付いたことでした。そうした現状を踏まえ、Cray社はEnSightを開発して、1994年には、この事業を営む別会社を設立しました。その当時の目標は、以下のとおりです。

  • セル数が10億個を超える問題について、良好な性能を保ちながら、インタラクティブに解析および可視化します。
  • あらゆる角度および多様な視点から、数千個単位の部品で構成される複雑な構造体(ジェットエンジンなど)を表示します。
  • 時間がかかり、ディスクの空き容量を大量に消費するようなデータの変換や圧縮のステップを回避します。

ANSYS EnSightの大きなメリット

  • 異なるデータソースやソルバーから同時に最大32モデルを読み込んで、ソルバー間の結果の比較、流体-構造連成ポスト処理、最適化のポスト処理といった目的に対応します。同じソルバーの複数回の実行を相互の実行結果で比較します。
  • 日中にインタラクティブな調査を実行して、夜間にEnSightによるバッチポスト処理を完了させます。
  • 複数のビューポート(表示域)を表示することで、概要と詳細ビューを同時に確認できるようにします。また、複数のモデルを同時に表示できるようにします。これらのビューポートはリンク可能であり、複数のビューにまたがって簡単に比較できます。
  • Pythonスクリプトのスーパーユーザーは、EnSight/Pythonエコシステムを利用した、さまざまなアドオンツールの開発に携わっています。こうしたユーザーが属する発展的なコミュニティの寄与を受けて、継続的な改良に取り組みます。

エンジニアリングシミュレーションについて真剣に取り組んでいるのであれば、業務に応じた適切なツールが必要です。主導的な立場の組織に属しているエンジニアや解析担当者は、最も困難な部類の問題を解決するように求められているのが現状です。