バッテリーの熱暴走

バッテリー開発における主な懸念事項の1つは、熱管理です。低温の状態では、内部反応によって放出されるエネルギーが少ないのに対し、高温の状態では、エネルギーが放出されるペースが速まり、バッテリー寿命が短くなります。過熱状態や温度分布のばらつきは、セルの早期劣化、バッテリー寿命の短期化につながる可能性があります。セルの温度差をパック全体で2~3度の範囲内に保つことが重要です。

温度分布

熱暴走中のトリガーセルの温度分布

侵入、過充電/充電不足、外部熱、外部短絡などの加熱条件により、発熱率が散逸率を上回った場合に、熱暴走が起こることがあります。極端なケースでは、熱暴走が火災や爆発などの大惨事につながる恐れもあります。

熱暴走

単一のセル内における熱暴走の伝播

熱管理のための高精度なシミュレーションを利用すると、発生し得るトリガーや加熱条件を評価するのに役立ちます。競争の熾烈な市場で、長いバッテリー寿命、電力量の増加、高い安全性を実現できます。

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Thermal Runaway