東京エレクトロン株式会社様

オンサイトセミナー+オンライン配信で、
エンジニアの“学びたい” ニーズを掘り起こし、
『ANSYS Fluent』利⽤度向上につなげる

東京エレクトロン(TEL) は、半導体製造装置とフラットパネルディスプレイ(FPD) 製造装置市場において、国内では断トツ、世界でもトップクラスの売上を誇るリーディングカンパニーだ。半導体製造装置やFPD製造装置は最先端技術の塊であり、その開発設計においてCAEツールの利⽤は必須である。同社は流体解析ツールとして国内グループ会社を含めた全社規模で「ANSYS Fluent」を活⽤しているが、「ANSYS Fluent」を使うエンジニア向けに、ANSYSが提供するオンサイトトレーニング/セミナーをベースにしたユニークな社内教育プログラムを実施している。TELで技術系⼈材開発の⽴場からこのセミナープログラムに携わり、⾃⾝も⻑年の「ANSYS Fluent」ユーザーである、⼈事部 ⼈材開発グループ シニアスペシャリストの天野秀昭⽒にお話を伺った。

東京エレクトロン株式会社 ⼈事部 ⼈材開発グループ シニアスペシャリスト 天野 秀昭 ⽒ 東京エレクトロン株式会社
⼈事部 ⼈材開発グループ
シニアスペシャリスト
天野 秀昭 ⽒

オンサイトセミナーをオンラインで配信

TELが実施している社内教育向け「ANSYS Fluent」セミナーは⼤きく2つの点でユニークなものになっている。1つはセミナーの内容が社内の利⽤実態に合わせてカスタマイズされていること。そしてもう1つはオンサイトで講師が⾏っているセミナーを、イントラネットを通じて中継して、複数の拠点で同時に受講可能としていることだ。これを年間10数回も開催している。「ANSYS Fluent」は多機能であるがゆえに操作が複雑なため、講師が⼀⼈⼀⼈の受講者の理解度を確認しながら進めることができるオンサイトセミナーが⼀般的だが、オンラインで多数の受講者を相⼿に⾏うのは⽇本では同社だけだ。この取り組みは2017年春に始めたばかりだが、TELはどのような課題に対処するためにこのスタイルを選択し、運⽤やその成果はどうなっているのだろうか。

TEL には、グループ会社を含めた全社教育の組織として「TEL UNIVERSITY」があり、新⼊社員向けの新⼈教育からリーダー教育、そしてエンジニア向けの技術教育などを⾏っている。TEL UNIVERSITYは⼈事部⼈材開発グループが運⽤していて、天野⽒はその中で技術系の教育や⼈材開発を任されている。

TELグループにおける製造拠点としては、東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ株式会社の⼭梨事業所(⼭梨県)と東北事業所(岩⼿県)、東京エレクトロン九州株式会社(熊本県)、東京エレクトロン宮城株式会社(宮城県)の3社4拠点がある。それらの装置の設計開発現場では、かなり以前からCAEツールが使われていたが、天野⽒は2000年頃に「ANSYS Fluent」を全社共通の流体解析ツールとして使おうという活動を始めた。当初は天野⽒ら教育スタッフがそれぞれの拠点に出張し、エンジニア数⼈を集めて「ANSYS Fluent」の使い⽅を教えていたが、ユーザー数が急激に増えるにつれ、スタッフのリソースも不⾜してきたことから、ANSYSのお客様向けトレーニングプログラムをTEL 向けにカスタマイズして利⽤し始めた。

オンサイトセミナー

オンサイトセミナーの課題とは

「ANSYS Fluent」のユーザー数も2000年頃から⽐べると10倍以上に増え、セミナーの需要も増加したが、いくつかの課題が顕在化してきた。まず、⼈数が集まらないという問題だ。オンサイトセミナーを開く際は1 回あたり4、5⼈、多ければ10⼈程度を受講させるのだが、仕事の都合で2、3⼈しか受講者がいないというケースが出てきた。また、このセミナーの受講者として想定しているのは、毎⽇利⽤するような解析専任者ではなく、通常の設計開発業務をしながら時々熱流体解析をするような普通のエンジニアだ。「(このようなエンジニアは)ある設計のタイミングで『ANSYS Fluent』を使って、その後は半年間くらい使わないことも多くて、使い⽅を忘れたりします。学びたいときに学べない、セミナーの必要なときに提供できていないことも、エンジニア都合で⼈が集まらないことと並んで⼤きな課題でした」

この課題を解決するために天野⽒が考えたのが、オンサイトで開催しているセミナーの動画を他の拠点にもオンラインで同時配信するというやり⽅だ。2017年2⽉にテストとして実施したところ、知識としては⼗分⾝に付くし、分からないところは事業所の中で聞くこともできるだろうと判断し、4⽉から本格的に実施した。セミナーは、3コースで、いずれも1⽇で完結する。「いわゆる普通のメカ設計エンジニアが最低限知っていなければならないことを、3コースに詰めました」

受講者は従来の5倍、10倍に急増

1コースはオンサイト1拠点+オンライン3 拠点の4 カ所同時開催で、これを年間に計13回実施する。1st から3rd までコースごとに開催数は異なるものの、オンサイトのみではセミナーを受ける機会が各事業所で年間1 回か2 回だったのに⽐べ、参加できる機会が⼀気に増えた。まだ実施から1年たっていないが、興味のある内容のものを都合の良い⽇時で受講できるようになったことで、参加者の数は「従来の5倍から10倍の勢い」という。

オンラインの場合、具体的な操作が分からずオンサイト側の進⾏に付いていけない受講者も出てくる。そうした受講者の声をアンケートで拾い、救済策として講師の操作の動画を作成してもらって、Webサイトに掲載した。また、⼀部オンライン会場では社内エキスパートを張り付けて、操作が分からなくなった受講者の⼿助けをするなど、オンライン受講者の理解をオンサイトに近づける取り組みを⾏っている。

「アンケート結果はANSYSともシェアしています。受講者の意⾒の中には講師に対するものもあるのですが、ANSYSにはきちんと対応してもらえましたし、進⾏に付いていけないオンライン受講者向けの動画コンテンツも、すぐに作っていただけました。オンサイト+オンラインセミナーの最初の数回で吸い上げた意⾒、要望に対し、すぐに改善してうまく回せたのは、ANSYSのスピーディーな対応のおかげです。我々のニーズは解析ツールがちゃんと使えて設計に反映できる⼈材を増やしたいということで、これはこういうツールをもっと世の中に普及させていきたいというANSYSと⼀致していると思います」

マイクロラーニングでエンジニアのニーズをフォロー

これまでの成果として、従来のトレーニングやセミナーで「ANSYS Fluent」を学んだエンジニアの中には時間がたつと使わなくなってしまうケースもあったものが、オンサイト+オンラインセミナーを始めて受講のしやすさが⼤きく改善されたことで、「ANSYS Fluent」の利⽤度向上につながってきつつあるほか、過去に使ったことがあるが忘れていたというエンジニアのフォローにもなったと天野⽒は考えている。

今後について天野⽒は、もっと細かい単位で学ぶことができる「マイクロラーニング」をやりたいと話す。「いまは1コースに1⽇かけていますが、『興味あるのはここだけ』『知りたいのはこの操作だけ』というニーズもありそうだと感じています。1つのコースを1時間とか2時間で細分化するとか、そしてさらにその先に5分くらいのTips の動画のようなものがあれば、マイクロラーニングとしてちょっとした空き時間や移動中にスマホで⾒てヒントを得たりできるようになるんじゃないでしょうか」と期待を寄せている。

マイクロラーニングでエンジニアのニーズをフォロー

使用したANSYS 製品/サービス

  • ANSYS Fluent
    汎⽤熱流体解析ソフトウェア
  • ANSYS Fluent トレーニング

ANSYS による主な利点

  • カスタマイズ可能なトレーニング内容
  • 柔軟でレスポンスの良いサポート
東京エレクトロン株式会社様 東京エレクトロン株式会社
http://www.tel.co.jp/

所在地:
〒107-6325 東京都港区⾚坂5-3-1 ⾚坂Biz タワー

東京エレクトロン株式会社は、1963年に半導体製造装置などの産業機器の輸⼊やカーラジオなどのコンシューマー製品の輸出を⼿掛ける技術専⾨商社「株式会社東京エレクトロン研究所」として設⽴された。1978年に「東京エレクトロン株式会社」に商号を変更、1980年代には半導体製造装置の⾃社⽣産を開始して商社からメーカーへと業態を変える。1990年代にはフラットパネルディスプレイ製造装置事業を開始し、半導体製造装置と合わせた2つの柱として、世界中の半導体/フラットパネルディスプレイメーカーに提供している。グループ企業は⽇本を含めて世界16の国と地域に36社。従業員数は1万1,241⼈(2017年3⽉末)、売上⾼は7,997億円(連結、2017年3⽉末)。

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