ANSYS Advantage - Volume XII, Issue 3, 2018

付加製造技術
3Dプリンティングとしても知られる付加製造技術がグローバルなビジネス界の想像力を掻き立てていますが、それにはもっともな理由があります。高度にカスタマイズされた部品を製造できる付加製造技術によって、製造コストと材料廃棄物の大幅な削減を図りつつ、顧客満足度と収益を向上させることができる可能性があるからです。ただし、そのためには、多くの現実的な課題を解決しなければなりません。課題としては、新しいワークフローの導入、不慣れな製造パラメータへの対応、製造ミスおよび無駄の排除などが挙げられます。ANSYS Advantage誌の本号では、金属付加製造技術に対応する最新のシミュレーション機能と、この新しい製造法をすでにフル活用しているお客様の成功事例を紹介します。
主なストーリー
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付加製造技術:シミュレーションの新境地
シミュレーションによって、付加製造技術(Additive Manufacturing)について最大限の成果をあげつつリスクを最小限に抑えることができます。 -
従来の枠組みを打破
Relativity Space 社は、宇宙に打ち上げられるロケットを付加製造技術を利用して3D プリントするという独自のビジョンを掲げて2015 年に設立されました。
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ご挨拶
付加製造技術を成功に導くシミュレーション
エンジニアはシミュレーションを利用することで、製品の設計が実環境条件でどのように動作するかを確認できるだけでなく、この設計が特定のマシンでどのようにプリントされるかを正確に把握することもできます。 -
ベストプラクティス
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航空宇宙
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産業用機械
付加製造技術ワークフローにシミュレーションを導入
設計からプリントまでのワークフローにANSYS の付加製造技術シミュレーションソリューションの1 つであるAdditive Print を取り入れたことで、プリント可能な設計を迅速に作成し、様々な製造ミスを回避することが可能になり、その結果、市場投入期間と試作費を50% 低減することができました。 -
実践的先駆者
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ソリューション
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ソリューション
ANSYS Additive Print を利用して,金属3D プリンティングを1 回で成功に導く
PADT 社のチームは先ごろから、顧客が付加製造技術を用いて、すぐに使用できる部品を迅速に作成できるようにするために、ANSYS Additive ソリューションを利用しています。 -
航空宇宙・防衛
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航空宇宙・防衛
付加製造技術で製造されるロケット部品を シミュレーションで検証
ArianeGroup 社では、ANSYS とDynardo 社のソフトウェアを用いて、部品の品質を予測し、従来の手法に比べて所要時間を大幅に短縮できる可能性のあるシミュレーションベースのワークフローを開発しました。 -
実践的先駆者
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自動車
高速かつ軽量なオートバイを設計
Asotech 社のエンジニアは、最初にANSYS Mechanical のトポロジー最適化機能を使用して、部品の基本的な形状と寸法の両方を変更し、重量を56% 削減しつつ、設計を最適化しました。 -
自動車
強度に優れたブラケットを開発
Kyungshin 社では、スマートジャンクションブロックを支持してリスクを低減する高剛性・軽量ブラケットを設計するために、ANSYS Mechanical のトポロジー最適化機能を使用しました。 -
ヘルスケア
患者の笑顔を取り戻す カスタムインプラント
OMX Solutions 社は、ANSYS Mechanical と付加製造技術を利用して、顎にフィットして顔の輪郭にマッチし、しかも1 回の手術しか必要ないインプラントを製造しています。 -
先端技術
DDR システムの電源ノイズを抑制
STMicroelectronics 社のエンジニアは、複雑なDDRシステム設計のパワーインテグリティ問題を特定し、解決するために、ANSYS のツールを使用しました。 -
自動車
ペダルから金属を除去
KSR International 社では、この新しい手法を利用して、自動車用ブレーキペダルの重量を21% 削減するとともに、構造最適化にかかる期間を7 日から2 日に短縮しました。 -
ニュース
Simulation in the News(シミュレーションニュース)
Volkswagen 社,ANSYS の技術を使用して「Pikes Peak International Hill Climb」レースの最速記録を更新 -
実践的先駆者
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実践的先駆者