発電

従来型資源と再生可能資源をバランスよく組み合わせたエネルギーミックスの世界的な需要が高まるとともに、排ガス規制や温室効果ガス規制などの環境規制が強化されている現状を踏まえて、発電業界は、需要の増加に対応しながら、環境保護技術を向上させてきました。

現在、発電会社と公益事業会社は、先進的な技術とイノベーションを活用して、全体的なコストの削減を図りながら、環境への影響を低減する新しいエネルギー源を取り入れています。世界の発電を支えている技術には、加熱流体(化学、燃焼、核分裂)、運動エネルギー(風力、波力、水力)、化学的エネルギーの直接変換(燃料電池)、光エネルギー(太陽光発電)など、さまざまなものがあります。

発電業界のエンジニアがエンジニアリングシミュレーションを利用すれば、発電設備の設計、最適化、トラブルシューティング、修理などにかかる時間やコストを大幅に削減できます。また、複雑な発電設備や関連プロセスの設計に欠かせない、多くの専門分野にわたる高度な技術と使いやすさを兼ね備えた仮想環境で、一連の作業が可能になります。現在、発電業界に対する国際的な圧力が高まっていますが、エンジニアリングシミュレーションの導入によって、新しい設計やコンセプトの評価、既存のプラントの改良、発電設備やプロセスの改善、業界基準に対応した設計、環境規制に対するコンプライアンスの向上などに取り組むことで、迅速な対応が可能になります。

発電業界では、多くのエンジニアが数十年にわたって、ANSYSの構造・流体・電磁界解析ソフトウェアを利用して、発電設備やプロセスに伴う複雑な流体、伝熱、電磁界、接触、ローターダイナミクス、および熱の問題に取り組んでいます。ANSYSは業界をリードする企業として、電子・発熱技術やプラント設計のほか、ガス・水力タービン、公害防止装置、およびその他の重要な発電システムの部品エンジニアリングなどに対応し、さまざまなエンジニアリングや設計の要件を満たす各種のエンジニアリングシミュレーションソフトウェアを提供しています。

ANSYSのソリューションは、次のような重要機能をサポートする包括的な仮想モデル化ツールを発電業界に提供しています。

  • 石炭火力発電所の排出制御装置の設計(NOx、SOx、水銀、CO2)
  • 原子炉の改良および次世代設計(燃料システム、熱水力技術、使用済み燃料処理)
  • タービンの効率性と信頼性の向上(複合サイクル、コジェネレーション、ガス/水蒸気、水力、潮力、風力)
  • 燃焼および発電設備の設計(低NOxバーナー、ボイラー、炉、分離器、スクラバー、SCR、NSCR)
  • 溶接部品、配管系、連結部、タンク、原子炉、圧力容器などに発生する振動、疲労、および熱応力のモデル化
  • タービン翼、部品、電子系統、タワーなど、風力発電システムの設計
  • 太陽光収集パネルおよび蓄電システムの開発
  • 水力発電所および周辺水路の設計
  • 風力などの再生可能エネルギー技術に適した立地(陸上および海上)の選定を支援する解析