CFDシミュレーションのパフォーマンス、生産性、機能の限界を押し広げ続ける
2024 R1リリースでは、ソルバー全体のパフォーマンス向上、PyAnsysエコシステムを通じた自動化とカスタマイズによるエンドユーザーの生産性向上、お客様のCFDユースケースの増大する複雑化に対応するためのワークフロー改善といった、大幅な機能強化が行われました。
- FluentマルチGPUソルバーのアップデートには、分散相モデル(DPM)、輻射モデル、スライディングメッシュ、不連続インターフェースのサポートも含まれています。さらに、GPUソルバーを実行する前に、Fluent CPUの軽量化設定モードを使用してCPUのメモリ使用量を削減できます。
- Fluentの新しいウェブインターフェースを使用すると、ウェブブラウザを介して軽量バージョンのFluentにリモートでアクセスできます。Fluentのウェブインターエースは、さまざまなブラウザまたはマシンからの複数の接続をサポートし、ソリューションの制御、監視、ポスト処理ジョブに使用できます。
- Ansys Fluentで実行される航空宇宙アプリケーションの大幅な機能強化には、回転翼機および都市部のエアモビリティアプリケーション用の仮想翼モデル(VBM)の更新、Ansys Mechanicalのモード形状を使用した翼フラッター用の完全な空気力学ワークフロー、および専用のFluent Aero Workspace内での外部空力予測の改善などがあります。
- Ansys Discovery内で利用可能な新しいAnsys BladeBuilderプラグインにより、3D CADモデルを自動的に生成してターボ機械アプリケーション向けのAnsys TurboGridで使用できます。
- Ansys Forteにおいて自動メッシングと流体ソルバーの性能が大幅に向上したことで、コンポーネントの移動、高度なファセット化された表面メッシュ、混相流、および圧力層化を伴うアプリケーションで2倍の速度向上が実現しました。
- すす排出量を予測できる新しい粒子追跡機能がAnsys Chemkin Direct Injection Diesel Engine Simulatorに追加されました。
- Ansys Rockyはお客様のニーズに引き続き対応し、マルチフィジックス、新しいSPH(Smoothed Particle Hydrodynamic)機能、最適化されたユーザーエクスペリエンスに焦点を当てて、ユーザーがDEM(離散要素法)シミュレーションを実行できるようにする機能を提供します。